トランプ大統領が9日に新たに公開した各国の首脳に宛てた手紙では、8月1日から発動する新たな関税率は、フィリピンが20％、ブルネイ・モルドバが25％、アルジェリアなどが30％となっている。さらにトランプ氏はブラジルに対し、4月の発表の5倍にあたる50％の関税を課すと表明した。ルラ大統領が宛てた手紙のなかでは、ボルソナロ前大統領が2022年の大統領選挙を巡りクーデター未遂の罪で起訴されたことについて「魔女狩り」で「自由な選挙への攻撃だ」などと強く批判し、その上でブラジルとの貿易関係は不公平だと主張している。関税を課す理由に貿易関係以外を挙げたのはブラジルが初めて。またトランプ氏は、銅に対する50％の追加関税を8月1日から発動すると表明した。ベッセント財務長官は、来週大阪・関西万博を訪問すると発表した。正式な2国間会談などの予定はない。