去年12月、都内某所でAIエンジニアの安野は自身のガレージタイプのオフィスを紹介した。安野はスタートアップ企業を設立しており、AIエンジニアの傍らでSF作家としても活動している。2050年代の東京が目指すべき姿を、安野はAIを活用して立案した。安野は東京都知事選に立候補し、新人にして15万票以上を獲得した。小池知事のプロジェクトに参加した理由について安野は当選しなかったがやりたかったことの一部ができてることに感謝しているなどと語った。安野は多くの意見を集めて瞬時に分析し政治に反映させることを目標にしており、ブロードリスニングを活用することで数万の意見を数時間で処理出来るとしている。都が集めた2000ほどの意見をAIが似たような意見を一つのグループとして集め自動的に色分けした。上野動物園で都民から意見を集めた。AIでは似たような意見が多ければグループの色の範囲が大きく表示され、都民の意見は都の長期ビジョン策定に反映される。小池百合子知事は新たに子育てなどを戦略の柱にするなどとが盛り込まれた2050年の都の長期ビジョンを発表した。安野は集めた意見を実行していくのはAIではなく人であるのだなどと説明した。