内閣府が発表した高齢社会白書によると日本の65歳以上の割合は総人口の29.1%。避けて通れない老後の住宅問題。シニア向け住宅に移住する人が増えている。来月から入居が始まるシニア向け高層住宅・パークウェルステイト西麻布(東京都港区/三井不動産レジデンシャル)。36階建てで居室が400室。うち60室は介護を必要とする人専用。スパフィットネスフロア、カラオケルーム、麻雀ルームを併設。100平方m以上ある最高クラスの部屋の入居金は約5億4000万円。共益費や施設の利用料など月額約52万円がかかる。約7000万円の1LDKタイプも。ダイニングフロアでは月額約12万円払えば帝国ホテルのシェフが手がける料理を1日3食楽しむことも可能。スマートコミュニティ稲毛(千葉市)はマンションが7棟、平均年齢75歳、900人以上の高齢者が暮らす巨大なシニア向け住宅。販売価格は約500万〜2600万円。別途施設利用権などの初期費用が約360万円。このマンションで暮らす女性。一人暮らししていた愛知の一軒家を離れ、千葉へ移住。広大な敷地にグラウンドやテニスコートなどの施設が充実。住民同士で趣味のテニスを楽しんでいる。スマートコミュニティ稲毛の人気の理由はアクティビティの多さ。テニスやゴルフなどの運動系をはじめカラオケルームや麻雀ルームなどの娯楽施設も多数(ほかバドミントン、ビリヤード、ウクレレ、気孔、ダーツ、図書室、ジム、囲碁将棋など)。レストランエリアには和食、洋食、海鮮、焼肉など充実したラインナップの食事処が。部屋探しの経験がある65歳以上を対象にした調査では4人に1人以上が年齢を理由とした入居拒否を経験。家賃滞納、自宅での死亡や事故に対する不安があるため。物件が見つからなかった高齢者。80歳という年齢や収入の面で借りられる物件が見つからなかった。