トランプ氏は大統領に就任したら実行するとして事実上の選挙公約を公表している。計画の一つは官僚の大幅な入れ替えを可能にすることだった。アメリカでは大統領が政府の要職につく人材を指名できる制度があり、対象は4000人。トランプ氏はその数を増やそうとしているとしており、5万人規模に及ぶとの見方もある。保守系シンクタンクはトランプ再選を見越して「プロジェクト2025」という計画を準備している。計画には大統領の権限を大幅に強める内容も含まれており、実行する官僚を育成しようとしている。プロジェクト2025に参加しているアルゲイオさんは、陸軍兵士としてアフガニスタンに派遣された経験から戦争に参加するか否かを決断する政治の役割は重いと考えるようになった。アルゲイオさんはウクライナにどこまで関わるか懸念しており、軍事支援に消極的で自国優先の姿勢を鮮明にするトランプ氏の政策を支えたいと考えている。ジョージタウン大学ドナルド・モイニハン教授は大統領の権限を過度に拡大することになり危険だと指摘しているが、プロジェクト2025はトランプ支持者の間で広がりを見せている。