トランプ政権は、反ユダヤ主義を助長したなどとしてハーバード大学の「留学生受け入れ資格」停止を発表。ハーバード大学には約6800人の留学生が在籍している(全学生の27%)。ベルギー・エリザベート王女がハーバード大学大学院修士課程に在籍している。エリザベート王女はフィリップ国王とマティルド王妃の第1子(ほかガブリエル王子、エレオノール王女、エマニュエル王子)。エリザベート王女は王位継承権第1位、将来即位すればベルギー初の「女王」が誕生する。エリザベート王女の公務デビューは9歳、17歳で陸軍士官学校に一般生徒と同様に試験を受けて入学。18歳の誕生日のスピーチでは「まだ学ぶことがたくさんあることを認識している。今後、数年間はそれに集中しベストを尽くし、より良い世界を作るために貢献する」と述べている。その後、イギリスの名門「オックスフォード大学」で歴史と政治を専攻し去年7月に卒業、公共政策を学ぶためにハーバード大学大学院に進学した。現在、修士課程1年目を終えたところ。ハーバード大学は停止措置の撤回を求めてトランプ政権を提訴している。大学があるマサチューセッツ州の連邦地裁は停止措置の一時的な差し止めを命じている。ベルギー王室広報責任者は「状況を調査しており、この決定が王女にどのような影響を与えるか与えないかを見極めようとしている」とコメント。エリザベート王女は今月下旬からの夏季休暇をベルギーで過ごし、9月からの新学期に備える。