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「ベルナール・ムナ」 のテレビ露出情報

今回取り上げるのは1998年放送の「NHK特集 なぜ隣人を殺したか〜ルワンダ虐殺と扇動ラジオ放送〜」だという。ゲストはギタリストのMIYAVIだと紹介された。ルワンダはツチ族とフツ族がいたが、植民地時代に対立が生じるという背景があると解説された。
1998年放送の「NHK特集 なぜ隣人を殺したか〜ルワンダ虐殺と扇動ラジオ放送〜」の映像が流れた。アフリカのルワンダでは1994年に3ヶ月の間に80万人が虐殺されたという。この事件の背景にはラジオというメディアが大きく関係してる。虐殺に関係しているという容疑者は国内の刑務所に約13万人捕らえられている。容疑者の多くは多数派のフツ族で、被害者の多くは少数派のツチ族に属している。容疑者の多くはラジオで、人殺しがいいことのような放送を聞いたと語っている。虐殺を扇動したとされる「千の丘ラジオ」は現在アンテナだけが残っている。関係者の多くは国外に逃亡していると伝えた。当時ラジオのアナウンサーだったヒティマナ・ノエリや、虐殺の罪を認めているミナニ・フランソワらが当時のことについて語った。
ミナニ・フランソワは3年ぶりに故郷の村に戻ってきた。村には家族を虐殺されたツチ族と容疑者を身内に持つフツ族が一緒に暮らしている。ミナニ・フランソワには姉がおり、ツチ族に嫁いでいたという。ミナニ・フランソワが殺したのはその姉の子どもたちだった。そしてこの虐殺が起きるまでの経緯について伝えられ、ハビャリマナ元大統領が殺されたのがツチ族のせいだと「千の丘ラジオ」から流れ、対立を煽った結果、虐殺が起きたという流れだという。
ラジオによる扇動は村の女達にも向けられ、うわさ話は女から女に伝えられたという。兄嫁はフランソワの家の隣に住んでおり、兄は虐殺に関わった疑いで捕らえられている。兄嫁はフツ族の家から嫁いできており、フランソワの家族の争いは女たちから起きている。そうした中で最初に犠牲になったのはツチ族の家に嫁いでいた上の姉とその夫だという。フランソワの母はフツ族の家に嫁いでいることで殺害を免れたという。
フツ族のカゲツィ・デジレにはツチ族の親戚はいないが隣人たちとは親しくしていたという。そのため千の丘ラジオが「隣人を殺せ」と言ったことに疑いを持ち、顔見知りのツチ族の女性と家族を助けることにしたという。彼女たちは穴に潜んで助かったという。一方でミナニ・フランソワは兄の密告で姉の子どもたちを殺すように村人に脅迫されて殺人者になったという。その後、1994年7月にツチ族が反撃して首都を制圧した。報復を恐れたフツ族は難民になって国外に逃れた。
大量虐殺の現場になったムランビ工業高校には手榴弾が投げ込まれた跡が残っている。この学校では集められたツチ族が一斉に殺されたという。6000体の遺体は現在も残されたままになっている。虐殺は収束したが、家族の中には埋めることができない亀裂が生じている。事件の後、フランソワを殺人犯として告発したのは兄嫁だった。ツチ族の隣人を救ったカゲツィ・デジレは現在村の役員をしている。現在、ルワンダでは虐殺の大きな役割になった身分証明書のツチ族やフツ族を示す欄はなくなっており、新政権は民族という区別をなくそうとしている。捕らえられた千の丘ラジオのプロデューサーは罪を否定しており「私達は一度も「殺せ」という言葉は使ってない」と語っているという。
スタジオでは今回のVTRについて話題になった。MIYAVIは「人間がここまで情報に脆弱で、言葉にここまでのパワーがあるのかと見ていて怖くなった」と感想を語った。池上彰は「情報にどう向き合うのかという、受け止めて判断する力がますます求められてくる」と語った。

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