72年5月13日夜、大阪の千日デパートでは夜間工事中に火災が起き、衣料品が燃えて一酸化炭素を含んだ煙が発生。夜間営業していたキャバレーに到達し、118人が犠牲となった。人命危険の大きいビルにはスプリンクラー、自動火災報知設備の設置規制が強化された。73年11月29日午後、営業していた大洋デパートで火災が起き、104人の死者を出した。消防法の改正により、昔建てられた百貨店やホテルなどにも、最新の基準に従って自動火災報知設備やスプリンクラーを設置することが義務づけられた。だが、横井は予算不足を理由に防火設備の設置を渋った。