受験のためにホテルニュージャパンに宿泊していた滝野晃人さんは異臭に気づくと、従業員に促されて他の宿泊客と避難していた。受験票も筆記用具も燃えてしまったが、京都から駆け付けた家族の助けと大学側の配慮もあり受験することができた。大学3年のときに洗礼を受け、今は牧師として働いている。大火の原因となった寝タバコをしていたイギリス人男性は焼死体となって見つかった。フラッシュオーバーに巻き込まれながら、救助に成功した高野甲子雄隊長は九死に一生を得たが、頭部は焼けただれ、気管支も焼けた。山林さんの命を救ったともいえる韓国人男性は山林さんのシーツもなければ、大火から離れた部屋に避難できなかったと回想し、山林さんこそ恩人と捉えていた。