トランプ大統領はゼレンスキー大統領に苛立っている。ウクライナ側からは関係改善をしたい意思も滲む。戦場では今も、激しい攻防が続いている。20日、ウクライナの首都キーウには防空警報が。ウクライナ軍が、ロシアによる無人機攻撃を迎撃した。侵攻開始からまもなく3年。停戦に向けた交渉の行方が注目されるが、20日、ホワイトハウスのウォルツ大統領補佐官は「トランプ大統領は、ゼレンスキー大統領にいらだっている」と述べた。その理由として、ウクライナ国内の鉱物資源の権益を巡る協議に、ゼレンスキー大統領が応じなかったことを挙げた。ゼレンスキー大統領は、トランプ大統領について、ロシアの影響を強く受けていると警戒感も示しているが、「トランプ大統領への侮辱は容認できない」とコメント。一方、同じ日、ゼレンスキー大統領は、トランプ政権のケロッグ特使と会談。首脳どうしの関係が影響してか、共同会見は急きょ、取りやめとなった。ただ、本人は前向き。「ケロッグ氏との会談で希望を取り戻した。アメリカとは強固な合意が必要だ。経済的利益も安全保障も欠かせない」と述べている。投資と安全保障の合意を結ぶ用意があるとしていて、関係改善につなげたい意思もにじんでいる。