トランプ大統領は20日、連邦最高裁が「相互関税」などを違法と判断したことを批判した。その上で相互関税の代わりに通商法122条に基づき全世界に対し10%の関税を24日から150日間に渡り発動する大統領令に署名した。これにより日本に現在課されている15%の相互関税は当面10%に引き下げられる見通しとなる。しかしベッセント財務長官は今後“通商法301条”や“通称拡大法232条”で関税を課す方針を示していて「各国への関税水準は再び同じになる」と述べている。既に徴収した関税の払い戻しについては最高裁判決でふれられず、トランプ大統領は「今後5年間は法廷闘争を続けることになるだろう」との見通しを示している。日本側の飯能は政府関係者は「10%の関税はおよそ5か月間のつなぎ的な対応ではないか」との認識を示した。別の関係者は「違法の場合でも同様の措置を継続するとみられていたので適用条項をかえて10%の関税をかけるのは分からなくはない。為替市場も織り込み済みだったのではないか」と話した。また今後「アメリカ側は関税の還付について膨大な件数の法廷闘争になるだろう」との見方も示している。関税返還を求めて提訴していた日本企業からは“不確かな部分が多い”と戸惑う声も出ている。リコーは「判決内容については精査が必要で今後の事業環境への影響を引き続き注視する」としているほか、豊田通商も「関税の還付に必要な手続きについては現時点では示されていないため今後の動向を注視する」とコメントしている。
