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「ポンヌプリ」 のテレビ露出情報

北海道でかつて農耕馬として活躍した「ばん馬」と呼ばれる大型の馬が働くのは、旭川の深い森の中。伐採した木を森から運び出す馬搬という仕事。林業では材木として育てた木や手入れのために間伐された木を森から運び出す必要がある。山の所有者から依頼を受け、知床から天売島まで全道各地の森へ出張して木を運ぶ。西埜将世さんは2017年に厚真町で馬搬を始め馬4頭とスタッフ2名と共に馬搬の仕事を請負っている。西埜さんが馬搬を生業にしようと思ったきっかけは10年ほど前に、ヨーロッパで馬搬に出会ったことだった。北海道では、かつて伐採した木を馬で運ぶことが当たり前だった。雪に閉ざされ冬に作業ができない農家は都市部に出稼ぎに行くのも難しい中、農耕馬を使って馬搬を請け負うことを副業としていた。しかし機械化の進展に伴い馬搬は次第に衰退。国内で馬搬を生業にしている人は10数人にまで減っている。西埜さんが衰退する馬搬を復活させ生業にできると思った理由の一つが初期費用の低さ。馬搬は数千万円する大型重機を買う必要はなく昔の道具を直しながら使えばコストを抑えられる。さらにSDGsが叫ばれる中、機械を使わない馬搬は環境に優しいと注目を集めている。こうした環境的メリットに着目した大手企業が西埜さんに毎年馬搬を依頼している。馬搬の3つ目のメリットは話題性。馬搬の仕事がないときもイベントに引っ張りだこ。こうした馬搬のメリットや西埜さんの生き方に興味を持って馬搬を始めようとする若手もいる。西埜さんの元には機械を入れにくい遺跡調査の現場や公園整備の依頼もきている。

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