「日本製鉄」による「USスチール」買収をめぐりUSスチールの一部株式をアメリカ政府が保有するという案が浮上している。政府が経営の重要事項に関与できる余地を残す方向で検討が進んでいるもようだ。USスチールが本社を構えるペンシルベニア州のマコーマック上院議員は27日、経済専門メディア「CNBC」とのインタビューで経営上の重要事項に関する議決を拒否できる「黄金株」が発行される可能性について言及した。そのうえで「CEOにはアメリカ人が就き、取締役の過半数がアメリカ人」になるとの見通しを示した。買収価格については当初の提案通り一株55ドルになる見通し。