シリア反政府勢力の指導者は欧米メディアの取材に対し、アサド政権時代の治安部隊を解体する意向を示した。マスナ検問所には大きな荷物を積んだ車がひっきりなしにやってきて、シリアに向かう家族連れなどが詰めかけている。シリアから周辺国に避難していた人たちも祖国に戻ろうとしている。13年前にシリアからレバノンに避難してきた人は「国が自由になって嬉しい」と話しながら、安堵が分からない兄を刑務所に探しに行くと話していた。一方でシリアからレバノン側に戻る人もいる。旧アサド政権側だった人たちが反政府勢力により何をされるか分からないという懸念から脱出している可能性があり、皆取材には口を閉ざしていた。欧米メディアによると反政府勢力は11日、シリア首都ダマスカスの夜間外出禁止令を解除し、人々に仕事に戻るよう呼びかけた。反政府勢力側はシリアを安定に向かっていると強調しているが、周辺国の様々な思惑が絡む中、暫定政権による円滑な統治が実現するかは不透明な状況。