アメリカ・ニューヨークで複数の要員に囲まれ足を引きずるように歩くのはアメリカ軍に拘束されたベネズエラのマドゥロ大統領。約8時間後にはニューヨーク連邦地裁に初出廷するとアメリカメディアは伝えている。トランプ大統領は、2度目の攻撃準備もできているが必要ないだろう、私たちが全てを運営し立て直し適切な時期が来れば選挙も行うと、アメリカがベネズエラを運営すると話した。マドゥロ大統領が収監されている拘置所の前では軍事攻撃に対する抗議活動が行われた。一方でコロンビア・ボゴタの広場ではベネズエラ人が喜びを爆発させていた。ベネズエラの隣国コロンビアでは約300万人のベネズエラ人が居住しており、ベネズエラでは国民の4人に1人が移民や難民として国外に逃れている。トランプ政権は去年9月からベネズエラの船舶を麻薬運搬船として30回以上攻撃し100人以上を殺害したとされる。CNNなどによると去年8月にはCIAの工作員らのチームがベネズエラに潜入、数カ月かけてマドゥロ大統領の行動パターンを正確に把握していったという。またニューヨーク・タイムズはアメリカ軍がマドゥロ大統領の居住施設を再現した実物大の模型をケンタッキー州に建設し、身柄確保の訓練を繰り返したと伝えている。攻撃は議会に事前通知されなかった。ルビオ国務長官は、情報がもれることと緊急事態だったからという2つの理由で通知できなかったとした。明海大学の小谷哲男教授はアメリカの狙いについて、ベネズエラの主な収入源の石油をアメリカが管理することで、今後誰がベネズエラの指導者になろうといえどもアメリカの影響力を無視できないようにすること、ベネズエラを親米の国に変えていくことで他の中南米の反米左派の国々に圧力を加えたいと解説した。ベネズエラの暫定大統領にはロドリゲス副大統領が就任した。攻撃直後には強く反発していたが、4日に発表された声明では姿勢を軟化させた。マドゥロ政権と関係の近かった中国やロシアは強く反発している。スペインは国際法に違反する行為としており、英・独・仏は批判を避けている。
