マルチ商法の会社に手を出し成功を夢見る母。そこには引き返せない理由があった。商品を信じて買ってきた自分を否定できなかった。佐々木さんは欲しいものを自分で買おうと飲食店でアルバイトを始めた。そして言い合いを避けるため、なるべく家に帰らず学校で勉強するようになった。だが母は若いうちからネットワークビジネスを勉強すれば成功者になれると信じた。一方で佐々木さんはなんでもかんでもマルチにつなげる母に心底嫌気が指していた。自分はマルチ製品で作ったご飯を食べ、マルチのサプリを飲んでしまう。毎日うんざりしていた。大学へは父からの援助・奨学金を自分で申請して通った。大学2年生のとき社会人を経験してから入学した9歳年上の女性と付き合うようになった。大学の友人とご飯を作っていたとき肉を浄水器の水で洗っていたが普通じゃないと初めて知った。人と違う習慣で育ったことが恐ろしくなった。
