明日から国立西洋美術館で開催する展覧会「モネ睡蓮のとき」。印象派の巨匠、モネの作品64点が展示されている。日本文化の影響を強く受けていたモネ。自宅に日本風の庭を造り多くの作品を手掛けていた。今回展示されるモネの代表作「睡蓮」の中にも日本が隠れている。当時の西洋美術の風景画は空や川など景色全体を描くのが一般的だった。しかしモネは池に浮かぶ睡蓮を単体で描いていくようになった。他にも浮世絵をはじめとした日本の芸術作品を数多くコレクションしていたモネ。葛飾北斎がさまざまな姿の富士山を描いた連作「富嶽三十六景」。その表現の幅に感動したモネもポプラ並木をテーマにして光の量や見える角度などバリエーション豊かに描いた。