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「マーク・ドッドソン」 のテレビ露出情報

末期がんで入退院を繰り返す平尾。抗がん剤治療を受けながらも考えていたのはラグビーのことばかりだった。次の課題は代表ヘッドコーチを誰に託すかだった。協会理事・土田雅穂は平尾に意見を求めた。平尾は迷わずジェイミー・ジョセフの名前をあげた。かつて日本を128点差で叩きのめしたニュージーランド代表。こうして2016年、ジェイミージャパンが動き出した。国籍を問わず国内リーグで活躍する有望な選手を招集。ジェイミーが求めたのは選手自らが考えて動くラグビーだった。それを実現するために導入した練習メニュー。メンバーを4つのグループに分け競争させた。どうすれば自分たちのチームが勝てるのか徹底的に議論させ考えさせた。これまで禁じていたプレーも取り入れた。タックルを受けた時、すかさずボールを繋ぐオフロードパス。成功すればビッグプレーとなるが、ボールを失うリスクも高い。選手自らの判断がもっとも重要となる。しかし選手からはとまどいの声が上がり溝ができてしまった。土田は病床の平尾を訪ね相談した。平尾は「ジェイミーにまかせて選手たちが考えないと一つ上に行けないと」言い続けていた。平尾はジェイミーを最後まで信じ続け2016年10月20日に亡くなった。チームを1つにすると動いたのは田中史朗らベテランたちだった。対話を重ねコミュニケーションをとりチームは1つになった。ジェイミーは日本代表を「ワンチーム」と名付けた。2019年9月日本大会がスタートした。日本は3連勝し決勝トーナメントに王手をかけた。最後の相手は強豪スコットランド。前回、日本の決勝トーナメント進出を阻んだ因縁の相手だった。日本は勝つか引き分けでトーナメント進出。しかし台風19号が直撃。試合が中止になればスコットランドは1次リーグ敗退となる。日本は中止なら決勝トーナメント進出。戦って負ければ1次リーグ敗退となる。だが中止を願う選手は1人もいなかった。勝って決勝トーナメントへ。それは平尾の悲願でもあった。競技場スタッフなどは必死で復旧作業にあたり10月13日10時45分、試合実施が決定。前半26分、守りの要である稲垣啓太がトライを決めた。自らの判断で攻撃に参加し、オフロードパスで繋いだボールを最後に受けた。代表初トライだった。こうして日本代表は勝利し決勝トーメントに進出した。

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