ベナン共和国に医療船「マーシー号」がやって来た。これまで40年以上アフリカの国々を回り貧しい人々を救ってきた。マーシー号には80以上のベッドと5つの手術室があり、40か国以上の国々から集まった約400人の医療スタッフがボランティアで働いている。ベナンでの停泊基幹は約10か月。運営資金は寄付で賄われている。手術できる人数には限りがあるので、すぐに手術が必要な患者かどうかを判断。助かる見込みの少ない患者は見捨てないといけない。パトリシアは口唇裂、すぐに手術が始まり無事終了した。緩和ケアチームは手術をお断りした患者の心のケアをしている。この日、イフカは生後17か月の男の子、ミシェルのもとを訪れた。ミシェルと初めて出会ったとき顔がパンパンで息をするのも苦しそうだった。喉の腫瘍は悪性でまもなく死ぬ。治療しても助からないと判断し手術は見送られた。イフカは家族やミシェルを励まそうとやって来た。たまたま病院で検査をした書類を見たら、腫瘍が悪性でないことがわかった。急きょ医療船に来てもらい検査。すると悪性ではなかったが、腫瘍が大きくなっており気道を圧迫していた。すぐに腫瘍を取り除く手術が始まった。