大西洋に100kmも突き出し2つの湾を抱くバルデス半島はほぼ全域が世界遺産エリア。プエルト・ピラミデスはクジラの町。春になると2つの湾を目指し多くのクジラがやってくる。ミナミセミクジラは最大で体長17m、重さは40tにもなる。クジラは母親だけで子育てをする。母親は波の穏やかな湾で子どもを背に乗せながら泳ぎ方や呼吸の方法を教える。ミナミセミクジラは夏から秋の間、南極海のやや北側でオキアミなどを食べ脂肪を蓄える。やがて数千kmを泳いで北上し、冬にはバルデス半島にやってくる。波の穏やかな2つの湾で出産・子育てをする。ミナミセミクジラはかつて捕鯨の対象で、19世紀には乱獲によって絶滅寸前にまで追い込まれた。今では保護活動により1万2千頭を超えるまでに回復。
