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大西洋に100kmも突き出し2つの湾を抱くバルデス半島はほぼ全域が世界遺産エリア。プエルト・ピラミデスはクジラの町。春になると2つの湾を目指し多くのクジラがやってくる。ミナミセミクジラは最大で体長17m、重さは40tにもなる。クジラは母親だけで子育てをする。母親は波の穏やかな湾で子どもを背に乗せながら泳ぎ方や呼吸の方法を教える。ミナミセミクジラは夏から秋の間、南極海のやや北側でオキアミなどを食べ脂肪を蓄える。やがて数千kmを泳いで北上し、冬にはバルデス半島にやってくる。波の穏やかな2つの湾で出産・子育てをする。ミナミセミクジラはかつて捕鯨の対象で、19世紀には乱獲によって絶滅寸前にまで追い込まれた。今では保護活動により1万2千頭を超えるまでに回復。
バルデス半島にはピンクに染まった湖が。色の正体は肉眼で見えないほど小さな甲殻類や藻類。赤い色素を持ち、塩分の濃い環境で繁殖する。ここは塩湖。海岸にいるチリフラミンゴは湖にいたのと同じ甲殻類や藻類を食べることで赤い色素が体に取り込まれ羽がピンクに染まる。
バルデス半島の外海に面して続く断崖、内陸の肉食動物が近づきにくい安全な海辺にいるのはミナミゾウアザラシ。最大で4トンにもなるオスを中心に何十頭ものメスと群れを作る。バルデス半島は毎年1万頭以上が誕生する貴重な繁殖地。生まれたての赤ちゃんは目がよく見えなくて母乳を飲めないまま命を落としてしまうこともあるという。
バルデス半島の海岸線には広大な砂浜も広がっている。砂浜に現れたのはマゼランペンギン。はるか北、ペルーやブラジルの沿岸でたっぷりと餌を取り春、繁殖のためバルデス半島へと戻ってくる。彼らには決まったパートナーがいて、鳴き声を頼りに相手を見つける。再会すると同じ巣穴に戻る。マゼランペンギンは生涯同じ相手と過ごす。春から秋にかけての繁殖期、卵を生み雛を育てる。
シャチの群れが現れたとの情報が。
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「世界遺産」の次回予告。
バルデス半島に生息するシャチは子どもに狩りを教えるという。外海に面した砂浜ではゾウアザラシやオタリアが日向ぼっこをしている。シャチは群れで行動する哺乳類で、オスは最大で体長9m、体重は6tにもなる。シャチが砂浜に何度も体を乗り上げていた。親が子どもに狩りの練習をさせているのだという。シャチは砂浜にいるゾウアザラシの子どもめがけて猛突進して海に引きずるこむ。この方法で狩りをするのはバルデス半島周辺に住む群れだけ。この狩りは命がけで、砂浜に取り残され海へ戻れなくなる危険がある。バルデス半島は多様な生物が生息し繁殖の場でもあることから世界遺産となった。
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