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アンティコスティ島はカナダ東部ケベック州にある。島の海岸線と内陸の川沿いなどが世界遺産エリア。島への玄関口はケベック州の州都ケベック・シティー。旧市街は別の世界遺産になっている。アンティコスティ島は東西に伸びる細長い島で、長いところは約220キロある。飛行機が着くのはポール・ムニエという村。人口約200人、島の住民のほとんどがここに住んでいる。
アンティコスティの崖はむき出しの地層。崖が崩れ落ちている場所は地層の内部が露出して化石が見つかりやすい。化石は内陸でも見つかっている。渓谷も太古の地層がむき出しになっていることから世界遺産エリアになっている。滝や河野侵食作用によって血像がどんどん削られる。近くの川岸には断崖から崩れた化石がたくさん落ちている。このあたりの地層はオルドビス紀に形作られたもので、主にサンゴなどでできている。オルドビス紀は生命のほ」とんどがまだ海の中にいて、その種類がどんどん増えていた時代。現在、カナダ東部にあるアンティコスティ島はオルドビス紀には暖かく浅い海の底だった。
地層な中に入り込める洞窟の内部では手つかずのまま守られてきた貴重な化石を見ることができる。当時は頭足類が生態系の頂点にいた。大きいものは11mほどもあった。オルドビス紀のウミユリの化石がきれいな状態で発見されるのは世界でも珍しい。オルドビス紀の海は想像以上に豊かだったが、繁栄の時代には終わりの時が。
アンティコスティ島唯一の村ポール・ムニエではちょっと地面を掘っただけでオルドビス紀の化石が見つかる。オルドビス紀は生物の種類がどんどん増え海の中に生命が溢れた時代。アンティコスティ島西部の海岸線の地層がむき出しになった断崖は世界の研究者が注目する重要な崖。オルドビス紀末期、地球全体で大量絶滅が起きた。生物が激減した絶滅期の化石はなかなか見つからない。かろうじて生き残ったサンゴの化石がここにある。絶滅期のサンゴは寒冷化により育ちにくくなった。きっかけは一説には火山の大噴火。地中から吹き出した物質が空を覆い太陽の光を遮断、さらに溶岩が大気中の二酸化炭素を吸収したことも気温が低下する要因に。地球が寒くなると水がどんどん氷に変わり海水が減少、当時多くの生き物が浅瀬で暮らしていたが海水面が大きく下がったことで居場所を失った。それにより海に生息する生物の約85%の種が絶滅した。アンティコスティ島で見つかった小さなサンゴの化石こそ、大量絶滅の原因となった寒冷化の証だった。
「世界遺産」の次回予告。
約4億4400万年前、地球で最初に起きた生物の大量絶滅の証が残るアンティコスティ島。地球最初の大量絶滅から約700万年後の地層からサンゴの化石がたくさん見つかっている。長い冬の時代が終わり、サンゴが暮らしやすい温かい海が戻ってきた。大量絶滅を乗り越え海は再び豊かさを取り戻していた。アンティコスティは大量絶滅とその前後の時代の地層をよく残すことで世界遺産になった。
「ベスコングルメ」の番組宣伝。
