池上彰が都内の高校で、映画「セプテンバー5」の特別授業を行った。映画は、1972年9月5日に、ミュンヘン五輪の選手村で、実際に起きたテロ事件を描き、ことしのアカデミー賞脚本賞にノミネートされている。パレスチナの武装組織に、イスラエルの選手団11人が人質にとられ、その様子をアメリカの放送局が生中継することに。スタッフの間には、放送の是非をめぐって葛藤が生まれる。現代社会にも通じる問題提起が描かれている。特別授業では、映画を観た高校生から、これからのメディアのあり方やSNS上の誤情報への対処法など多くの質問があがった。池上彰は、発信元を常にチェックし、疑ってかかることも必要、発信する側も実は悩みながら伝えているなどとした。映画は、今週金曜日公開だ。