25歳の坂本花織選手は北京五輪銅メダルや世界選手権3連覇などを達成した女子シングルのエースである。ミラノ・コルティナ五輪が行われる今季かぎりで引退を表明した。集大成のラストシーズンのオリンピックに向けた思いは銅メダルを獲得した前回と異なるという。表彰台の真ん中に立つ自分を具体的にイメージしている今季は滑りを客観視し、課題を明確にすることができている。坂本選手は昨季までショートプログラムでミスが出て後半のフリーで巻き返すことが多くあった。原因を探った結果、たどり着いたのはジャンプの順番である。これまでは冒頭に得意のダブルアクセルを飛び、その後により難しい3回転ルッツを組み込んでいた。しかし失敗の不安があった3回転ルッツが後ろにあったために余計な緊張感を持ったまま滑り始め、それが全体の流れを悪くしていると分析。このため冒頭に3回転ルッツを持ってきた。そこに最大限集中することによって、流れがスムーズになったと感じている。先月のグランプリシリーズ初戦フランス大会のショートプログラムでは大きなミスはなしでシーズン序盤にもかかわらず、自己ベストにあと4点あまりに迫る得点をマークして手応えは悪くなかった。坂本選手が出場するNHK杯は今週の金曜日に演技が始まりNHKは連日中継となる。
