勝負を分けた要因はどこにあったのか、代表候補だった鬼塚雅は2つのポイントをあげた。1つ目が障害物を使って滑る「ジブセクション」での得点で、「どれだけ長くレールに乗れるか」が重要だという。ジャッジの評価を見ると3つのジブセクションで深田は10点満点中8点台と7点台を並べたのに対し、ゾイと村瀬は4点台が1つと細かい完成度の差が得点に表れていた。2つ目が最初のジャンプで、深田について鬼塚は「みんながスピードに苦労している中で、攻めた技を1個目でやったことが高く評価された」などと語った。この種目で日本女子史上初めて金メダルを獲得した深田茉莉がスノーボードを始めたのは7歳で、日本人のトップスノーボーダーを育てた佐藤康弘との出会いが人生を変えたという。佐藤コーチに教わるため愛知から埼玉へ車で片道約5時間をかけて通い、本格的に競技に取り組み始めた。ワールドカップで1勝もできない年もあったが徐々に結果が出始め、去年のW杯スロープスタイルで初優勝するまでに成長した。金メダル獲得後、深田は「苦しいこともたくさんあったが、あきらめすにやってきてよかった」などと語った。
