国連によると2022年2月に始まった侵攻によるウクライナの民間人の死者は1万5000人を超え、けが人を含めた死傷者数は5万6000人余となっている。ウクライナではエネルギーインフラへの集中攻撃により、国連の報告では侵攻開始前の発電能力の半分以上を失ったとみられる。アメリカの研究機関の推計ではウクライナ軍とロシア軍の死傷者数は合わせて最大180万人にのぼっている。和平協議についてはウクライナ・ロシア・アメリカが1月以降高官会合を断続的に開催しているが、領土問題や安全の保証の問題で主張の隔たりが大きく和平実現の道筋は不透明。一方プーチン大統領はロシアの祝日にあたる23日、ウクライナ侵攻に参加した軍指揮官らにロシアの英雄称号を与える式典に出席し、指揮官らを真の愛国者だと称えた。プーチン大統領はこれに先立ちビデオメッセージも発表、戦闘経験を活用して軍事力の強化を継続するとして特に核戦力を最優先事項と強調した。プーチン大統領はかねてウクライナ和平を巡り、ロシア側の要求が認められない限り武力で解決すると主張しており、改めて強硬姿勢を示した。戦時経済への陰りも見え、人手不足によるインフレもあり去年のGDPの伸び率は前年比プラス1%にとどまった。ウクライナメディアは次の三者協議が今週末にも行われる可能性があると伝えている。
