座位している天皇陛下がモンゴルを訪れるのは初。きっかけとなったのは3年前にモンゴルの大統領が国賓で日本を訪れ、その際に「次は是非」と声をかけられたことだった。7月6日から8日間の日程で、大統領夫妻の晩餐会やモンゴルの日本の病院の訪問などが予定されている。理由には国際親善があるが、日本人の慰霊も込められている。大戦後、旧ソ連によって抑留されモンゴルに移送された日本人兵士などが約1万4000人おり、-50℃の寒さ、強制労働、粗末な食事などで約1700人が亡くなった。市内にあるモンゴル国立大学や国立オペラ劇場は日本人抑留者の多くが建築に関わっていた。今年は戦後80年で両陛下は硫黄島、沖縄、広島と各地を回っている。モンゴルに到着した際にはモンゴルのお菓子を召し上がる場面がみられたが、本来はカメラで両陛下が召し上がる場面を撮影することはない。