広島県熊野町には約80の筆メーカーがあり、国産筆のシェア約8割。筆を作って40年以上、伝統工芸士の大久保順敬さん。熊野町には約1500人の筆作り職人がいる。12年以上の経験を持ち、優れた技術と知識を国から認められた伝統工芸士は熊野町で1500人中わずか11人のみ。大久保さんに筆作りを見せていただく。ヤギの毛を使う。適量の毛を取り、板でトントンと毛を揃えていく。その後、毛を抜き取っていく。根元側をハサミでカットし、何段階かに長さの異なる毛を作る。長さの異なる毛を薄く伸ばしながら混ぜ合わせる。駒に毛を差し込み、太さを合わせたら、衣毛巻きという作業。芯の毛よりもやわらかくこまかい毛を外から巻き中から毛が飛び出すのを防ぐ。のりを染み込ませ形を整えて完成。職人の技が詰まった熊野筆は100万円。チーク用化粧筆などもあり、優しい肌触りで人気となっている。赤ちゃんの初めて切った髪の毛でつくられた筆もある。
