韓国では非常戒厳を巡り、野党側が再び国会に提出した尹大統領の弾劾訴追案が今日夕方、採決される。弾劾案の可決には与党側から少なくとも8人の賛成票が必要で、採決にどう対応していくのかギリギリの調整を続けている。弾劾案は国会議員200人以上が賛成すれば可決される。野党側は192人で「弾劾だけが最も早く確実な方法だ」として与党側の切り崩しを続けている。与党は午前中から議員総会を開き対応を協議している。与党「国民の力」・韓東勲代表が弾劾賛成を表明する一方、尹大統領に近い議員らが反発し党として一致した行動を取れるかは不透明。このため、採決には出席し自主投票とする方針も検討されているが、すでに与党7人が賛成の意向を示しているので、弾劾訴追は可決する公算が大きくなっている。仮に可決すれば尹大統領は即職務停止となり確定まで首相が代行することになる。国会前では連日、賛成派によるデモが続いていて世論調査でも7割以上の国民が弾劾に賛成している。与野党はこの風向きを強く意識して投票することになる。