去年の非常戒厳宣言をめぐり、合同捜査本部はきょう未明、内乱を首謀した疑いでユン氏に対する拘束令状の執行を開始。その後午前10時33分に令状を執行し、ユン氏の身柄を拘束したと発表した。韓国で現職の大統領が拘束されるのは史上初めての事態。ユン氏の身柄は直ちに移送され、午前11時頃から取り調べが開始されたが、韓国メディアは「ユン氏が供述を拒否している」と伝えている。ユン氏はきょう、国民向けのメッセージで「無効な令状によって手続きを進めている」と捜査側などを批判していた。合同捜査本部は令状を執行してから48時間となる明後日の午前10時半ごろまでに正式な逮捕状を裁判所に請求するかを判断しなければならず、捜査の行方が注目される。林官房長官は午前の会見でユン大統領の身柄拘束について「韓国は日本にとって国際社会における様々な課題にパートナーとして協力していく重要な隣国」だと指摘した。そのうえで「日韓関係の重要性は変わらない」として引き続き韓国政府と緊密に意思疎通していく考えを強調した。