熊谷で暮らすシェー・ヤィ・サノーさんとキン・チョー・ス・アウンさんは去年10月にミャンマーから来日し、日本語を学んでいる。3DKのアパートをルームシェアで暮らし 、28000円ずつ家賃を出し合っている。食材は近所で調達し、お茶の葉を使ったミャンマーの国民食「ラパット」を作っていた。元々知り合いではなかったが、2人とも留学先に熊谷を選んだことから意気投合した。2人が通う日本語学校は34年前に開校し、校長の佐藤收さんが毎朝生徒を迎えていた。この日は農家の友人が七夕用の笹の葉を持ってきていた。佐藤さんは生徒たちに日本やこの街の文化を¥に親しんでほしいと考えている。キンさんの今の願いは日本語検定に合格し、日本で進学・就職することである。始めは留学に反対だったキンさんの両親だが、最後は受け入れ苦労して留学の費用を工面してくれた。去年の秋、ミャンマーを離れる時見送りに来てくれた家族との写真を見せてくれた。電話の向こうの家族からは「帰らないでね」と言われたとのこと。