保存における食中毒危険度は上がる。東京農業大学・五十君靜信教授は「冷蔵庫での保存に関して、発症した場合、もしかすると命まで関わる可能性の食中毒がある」と話した。リステリア・モノサイトゲネスという細菌は空気中などどこにでも存在するといわれ、食材や料理などに付着し低温でも増殖する。リステリア・モノサイトゲネスによる食中毒を発症すると初期症状は風邪に似ているため、食中毒と気付かないこともあるという。一部の人が本格的な全身性の感染症になり、脳髄膜炎になる場合がある。脳髄膜炎は20%ぐらいの人が命を落としてしまう。庫内温度が10℃の場合、3日で発症する可能性がある菌の数まで増加する。高齢者の中には冷蔵庫で数週間保存した料理で食中毒なる事例も報告されている。高齢者は冷蔵庫を過信しない。