午前5時から九条ねぎの収穫が始まる。九条ねぎ農家の野井さんは早朝い収穫する理由に昼前に水分が抜け朝には吸収しているためで美味しいため。旨味の元は葉の中に。ねぎの餡と呼ばれるとろみがたっぷり入っている。寒さが募ると甘みが増す。収穫後は綺麗に洗浄し、サイズごとに選別し関西地方中心に出荷される。先祖代々農家の野井さんが就農したのは12年前の40歳の時。両親が亡くなり家業を継いだという。前職は料理人で元イタリアンシェフとして腕を振るっていた。大切にしたのは素材の味をいかすこと。料理の主役となるねぎを育てたいと考えていた。最初に甘みがきて辛さが抜けるねぎを目指したというが、そのために専門家とともに相談し肥料を工夫した。カキ殻や鶏ふんなど、有機肥料を中心に10種類以上与えているという。努力がみのり納得がいくものが育つようになったが野井さんの九条ねぎは高く評価され、京都府知事賞を受賞した。今ネギ農家の間で収獲の際に根を残して繰り返し栽培する刈りねぎが増えている。その中で野井さんは昔ながらに根から抜く収獲にこだわっている。根から抜くことでネギ本来の風味が残るという。根付きのねぎを出荷前には必ず水に浸すが全体的にねぎがパリッとするという。このねぎを九条一遍ねぎとして販売している。 著名レストランやベーカリーなどで引っ張りだことなっている。
住所: 大阪府大阪市北区梅田2-2-22