能登半島地震では住宅の倒壊が相次ぎ、住宅耐震化の遅れが全国的な課題として指摘された。こうした中、国土交通省は耐震化の費用負担を軽くする支援策を始める。「リバースモーゲージ」は、住宅や土地を担保に融資を受け、生前は利子を支払い、亡くなったあとに売却して一括返済する制度で、将来、資産としては残せないものの、融資が受けやすくなる特徴がある。国土交通省は、住宅金融支援機構が手がけるリバースモーゲージを耐震化の費用を確保する手段にしようと、毎月の利子の支払いの負担を軽減する新たな支援策を始める。60歳以上は利子の支払いのうち3分の2を国が補助し、70歳以上は全額を国が補助する。この支援策の受け付けは来年度から順次、協力が得られた金融機関から始めるという。