「スフォルツェスコ城」はミラノにある総合博物館。14世紀に建造され、15世紀に現在の状態に完成したといわれるミラノを代表する歴史的建造物。一般公開されていない貴重な作品を見せてくれるという。イタリアでは14世紀から16世紀にかけて古代のギリシャ・ローマの文化を復興しようとする運動「ルネサンス」が広がった。キュレーターのアレッシア・アルベルティさんが見せてくれたのはその中で輝いた一人レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた下書き「レダの頭部」(1510年ごろ)。髪の毛や陰影などが繊細に描かれており、ダ・ヴィンチの作品の中でも最も美しい下書きといわれているという。この下書きから完成した作品が「レダと白鳥」。キュレーターのルカ・トーシさんが案内してくれたのはミケランジェロ「ロンダニーニのピエタ」。“ピエタ”は“哀れみ”という意味だが、美術の世界ではキリストの遺体を抱く聖母マリア像を指す。ミケランジェロが88歳で亡くなる直前まで彫り続けた未完の作品で、晩年の苦悩が色濃く現れているともいわれる。ミケランジェロは生涯で4つのピエタを遺したが、この作品だけは自分のために10年もかけて彫り進めた特別な一作だった。
