2026年1月、インドで新たな事業に挑戦している人に会いに行った。仕事前にストレッチを指導する人が鴻池インディアの大谷潤さん。インドの東に位置するルールケラは人口約80万人の鉄鋼産業中心の工業都市。インドの東部は鉄鉱石が豊富で周辺に大きな製鉄所が集まっている。インドの粗鋼生産量について2030年には3億トンにするとインド政府が公表している。実は鴻池運輸は日本で鉄鋼事業で長く関わり様々な事業を請け負ってきた。そのノウハウで新たな事業を始めようと、8つの製鉄所の一部事業を買収した。手がけているのはスラグ処理。集められているのは全て冷えて固まったスラグ。これを小さくして加工して再利用するのが大谷さんたちの仕事。しかし問題がスラグの山。スタグ処理では大きな塊を小さく砕き、鉄分が多いものは再び熱を加えて鉄を取り出す。しかし鉄分が少ない副産物は殆どが放置されている。日本で道路の材料などに使われている鉄分の少ないスラグ。これをインドで宝に変える挑戦が始まった。ライプールはインドの米どころを呼ばれる農業都市。スタグを使い地元企業と協力して作ったのが土壌改良材(肥料)。個々で畑にまいて効果などを検証している。スラグにはミネラルが豊富に含まれていて、1回巻くと3年間は土壌を改良しながら作物が元気に育つという。今はまだ試験販売中。
