英国のリーブス財務相は金融機関のトップなどとともに中国を訪れていて、北京で約6年ぶりに開かれた両国の経済財政金融対話で、何立峰副首相と会談した。この中で双方は、貿易と投資の拡大や金融サービスの協力の強化などに合意したという。両国はこれまで香港での言論の締めつけや、新疆ウイグル自治区の人権問題などをめぐって関係が冷え込んできたが、経済成長を最重要政策に掲げる英国のスターマー政権は「中国と現実路線の関係を築く」としているほか、中国も景気の減速を背景にヨーロッパの主要国との関係を安定させる必要に迫られている。さらに、共に重要な貿易相手国である米国のトランプ次期大統領が関税を引き上げる姿勢を示していることへの警戒感もあり、両国は経済的な連携を推し進めたい考え。