アメリカ大統領選の投票が5日、始まった。決戦の日を迎えたアメリカ。日本時間の5日夜、各地で投票が始まった。午前7時を過ぎ、激戦州・ペンシルベニア州の投票所に1人目の投票者が訪れた。取材に応じてくれた人はハリス氏と答えた人が多いものの、歴史的な大接戦となっている今回の大統領選。全米での両候補の支持率は共和党のトランプ氏が48.6%。民主党のハリス氏が48.7%と横一線の状況。ハリス氏はペンシルベニア州内の5か所の会場を回り最後の訴えを行った。各集会にはレディー・ガガさんやリッキー・マーティンさんら著名人が続々と登壇。ハリス氏への投票を呼びかけた。著名人らの登場で明るいムードを演出し最後の支持につなげたい考えのハリス陣営。選挙戦最後の最後で勢いを取り戻したとの分析も伝えられる中、一方のトランプ氏は。同じくペンシルベニア州のピッツバーグで行った演説でハリス氏の集会を“セレブ動員”だと批判。さらに激戦州に数えられるミシガン州に場所を移して行った最後の訴えでは、ハリス氏への攻撃を繰り返した。エスカレートし続けたトランプ氏の誹謗中傷。選挙戦を通じ深まったアメリカの分断は家庭内にも及んでいるというあるCMが議論を呼んでいる。制作したのはハリス氏を支援する団体。投票所を舞台にしたCMで、ハリス氏支持を表明しているジュリア・ロバーツさんがナレーションを務めている。トランプ氏支持の夫から促され投票ブースに向かった妻。妻もトランプ氏に投票すると思っている夫に反しハリス氏に投票した女性たち。CMには保守的な地域に住む女性など“隠れハリス”支持者を掘り起こす狙いがあるとみられるが、これにトランプ氏は不快感をあらわにした。支持率が拮抗する中、世論調査に表れない“隠れハリス”。“隠れトランプ”の票がどう結果を左右するのだろうか。