中東情勢を巡り、米・バイデン大統領はイスラエル・ネタニヤフ首相と電話で会談し、報復攻撃について自制を求めた。両者の対話は8月21日以来で、ホワイトハウスによるとハリス副大統領も同席する中で30分ほど行われたという。バイデン氏はイスラエルの自衛権を支持すると改めて表明した一方で、レバノンを拠点とする親イラン武装組織「ヒズボラ」への攻撃について、民間人の被害を最小限に抑えるよう釘を刺した。またイスラエルはミサイル攻撃を受けたイランへの報復を宣言しているが、バイデン氏はイランとの全面衝突に発展することを懸念してイスラエル側にも自制を求めたものとみられる。イランへの攻撃を巡っては石油関連施設や核施設が標的とされるのではないかと臆測を呼んでいる。イスラエル・ガラント国防相は9日「我々の攻撃は致命的で正確でそして何よりも驚くべきものになる」と述べ、イランへの強力な反撃の実施を示唆している。