歴史的な活躍をしたドジャース・大谷翔平を語るうえで欠かせないのが、日本ハムチーフベースボールオフィサー・栗山英樹さん。プロ野球の日本ハムで5シーズン、去年は日本代表でも監督として大谷を指導した。大リーグ史上初のホームラン50本、50盗塁。悲願のワールドシリーズ制覇を成し遂げたまな弟子の一年をどのように見たのか聞く。大谷は去年9月に受けた右ひじ手術のリハビリを続けながら、新たなチームでバッター1本で駆け抜けた。今シーズン、栗山さんが特に印象に残っているのは、これまで26個が自己最多だった盗塁を倍以上の59まで伸ばしたこと。大谷の日本ハム時代から、その驚異的な身体能力の高さを評価していた栗山さん。まだ体が出来上がっていなかった当時は7盗塁がシーズン最多。極力、走らせることを制限してきた。今シーズン、悲願だったワールドシリーズ制覇も成し遂げ、大リーグで現役最多に並ぶ3回目のシーズンMVPも受賞。来シーズンは、再び投打の二刀流としてのプレーを目指す大谷に、栗山さんはさらに高い期待をかけている。