- 出演者
- 南利幸 清水敬亮 井上二郎 赤木野々花
オープニング映像の後、キャスターが挨拶。
米海兵隊は、沖縄に駐留する部隊をグアムなどに移転する計画の一環として、約100人の隊員がグアムへの移転を開始したと発表した。米海兵隊が14日に発表した声明によると、移転を始めたのは約100人の後方支援にあたる隊員。日米両政府は、沖縄の基地負担軽減に向け、2006年に海兵隊のグアム移転で合意し、現在の計画では隊員4000人以上とその家族が対象となっている。発表の中で海兵隊は、グアムへの移転の開始は海兵隊の日本国外への移転の第1段階を意味する。日本政府と米国政府は、沖縄を含む地域のコミュニティーへの影響を緩和しつつ、日米同盟の抑止力と対応能力を強化するため、引き続き協力するとしている。
沖縄を訪れている中谷防衛大臣は、名護市で渡具知市長と会談し、海兵隊員のグアムへの移転が始まったことを伝えた。一方、渡具知市長は、米軍普天間基地の名護市辺野古への移設工事を巡り、安全に工事を進めるよう求めた。
ことし発表された曲「はいよろこんで」。SNSの総再生回数は150億回を超える大ヒットに。サビのギリギリダンスも大人気となった。歌うのは、アーティスト・こっちのけんとさん。社会の生きづらさを歌った歌詞が共感を呼んでいる。紅白歌合戦にも出場するこっちのけんとさんに、曲作りに込めた思いを聞く。こっちのけんとさんが曲作りを通じて向き合ってきたのは、自分の嫌いな部分。3人兄弟の次男として生まれたこっちのけんとさん。兄(菅田将暉さん)と弟(菅生新樹さん)は現在、俳優として活躍している。大学卒業後、希望の会社に就職。しかし、仕事への責任を感じ過ぎて精神的に追い込まれ1年で退職。双極性障害と診断された。死にたいとも考える中で始めたのが曲作りだった。その中で、自分の嫌いな部分と向き合い、少しずつ前を向けるようになっていったという。曲作りに打ち込み、おととし発表したのが「死ぬな!」。死にたいという気持ちを踏みとどまらせるために書いた曲が、SNSで話題となった。そして、ことし発表した「はいよろこんで」。自己犠牲をしてきた過去の自分に向けた曲。怒りを抱いても、他人を優先する優しさが勝つ。欠点と思ったことに、希望を見いだしているところに、特に思い入れが強いという。自分に言い聞かせるためのことばは、社会で悩み、生きづらさを感じる人たちの共感を呼んだ。
井上キャスターと赤木キャスターがこっちのけんとさんについて語り合った。こっちのけんとさんは今も完全に前向きというわけではなく、行きつ戻りつしながら曲作りをしているという。
歴史的な活躍をしたドジャース・大谷翔平を語るうえで欠かせないのが、日本ハムチーフベースボールオフィサー・栗山英樹さん。プロ野球の日本ハムで5シーズン、去年は日本代表でも監督として大谷を指導した。大リーグ史上初のホームラン50本、50盗塁。悲願のワールドシリーズ制覇を成し遂げたまな弟子の一年をどのように見たのか聞く。大谷は去年9月に受けた右ひじ手術のリハビリを続けながら、新たなチームでバッター1本で駆け抜けた。今シーズン、栗山さんが特に印象に残っているのは、これまで26個が自己最多だった盗塁を倍以上の59まで伸ばしたこと。大谷の日本ハム時代から、その驚異的な身体能力の高さを評価していた栗山さん。まだ体が出来上がっていなかった当時は7盗塁がシーズン最多。極力、走らせることを制限してきた。今シーズン、悲願だったワールドシリーズ制覇も成し遂げ、大リーグで現役最多に並ぶ3回目のシーズンMVPも受賞。来シーズンは、再び投打の二刀流としてのプレーを目指す大谷に、栗山さんはさらに高い期待をかけている。
井上キャスターと清水キャスターが大谷翔平について語り合った。NHKスペシャル「メジャーリーガー大谷翔平2024試練と決断そして頂点へ」(29日放送)の番組告知。
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戦前、中国の東北地区などに開拓団などとして移り住み、終戦前後の混乱で日本に引き揚げることができなかった中国残留邦人。本格的な国の帰国事業が始まったのは、戦後30年ほどがたってからで、約6700人が帰国した。35年前に帰国した79歳の女性。生後間もなく、旧日本軍の施設に置き去りにされていたといい、中国人の家庭に引き取られた。“日本人の両親に会いたい”と、44歳で中国人の夫と共に日本に帰国。しかし、帰国後、すぐ病気がちになり周囲にもなじめず、両親は見つからなかった。さらに高齢になり介護施設を利用したが、ことばが通じず通うのをやめてしまった。
厚生労働省によると、中国残留邦人が介護施設を利用する際、ことばの壁が問題として指摘されてきた一方で、どのぐらいの人が利用せずにいるのかなど詳しい状況を把握するのは難しいという。10年前から、中国語の対応が可能な介護事業所一覧を公表していて、自治体を通じて周知や利用を呼びかけている。高知市の通所介護施設「デイサービスせいきょうやまもも」を取材。利用者34人のうち7人が中国残留邦人。統括責任者・田副大輔さんは、地域で孤立する中国残留邦人が介護施設でなじめない現状を知り7年前から受け入れている。職員が毎日中国語の勉強をする時間も設けた。しかし、ことばの壁だけではなく、当初はほかの利用者からの理解の少なさという課題もあった。この春から施設を利用している中国残留邦人の男性。日本語での会話に苦手意識を持ってきた。日本人の両親は、病気で亡くなったと聞かされてきた。中国人女性と結婚し、長年料理人として働いてきた。50歳で日本に帰国したが、残留邦人のコミュニティ以外の人とは話す機会がほとんどなかった。男性の誕生日の日、田副さんは、男性にほかの利用者と交流してもらう機会を増やそうと、得意な料理を作ってもらうことにした。施設に通い始めて9か月がたった今月、日本育ちの利用者とも笑顔で交流する男性の姿があった。
冒頭で紹介した中国残留邦人の女性も「デイサービスせいきょうやまもも」を利用して笑顔を見せるようになったという。厚生労働省は、全国に7か所ある中国帰国者支援交流センターから、中国語が話せるボランティアを介護施設に派遣し困りごとなどの相談に応じる事業を行っている。さらに、中国語の対応が可能な介護事業所の一覧も現在は500件以上と当初の5倍に増加した。ただ、掲載されているのは36都道府県だけで、地域差があるのは課題だとしている。外国人高齢者と介護の橋渡しプロジェクト代表・木下貴雄さんは「残留邦人にとって介護保険制度を理解することが難しい」と指摘。その上で「すべての残留邦人が、尊厳のある老後生活を送れるよう、国や行政が制度の周知や啓発を行うことも必要」と話していた。
全国の気象情報を伝えた。