大雪山に程近い温泉地の北海道・上川町では今、古い空き家を活用したおしゃれなスポットが次々と生まれている。北海道のほぼ中央、人口およそ3000の上川町で去年できたアンティークショップへ。一点物の鏡や海外の薬箱などが並ぶ。オーナー・篤永靖彦さんは広告会社のプロデューサー。世界中で撮影をしながらアンティークを集めてきた。上川町の知り合いから数年前、広い空き家を活用できないかと相談を受けお店を開くことに。店主の水野聡子さんは大の植物好き。一風変わったケーキを出している。使うのはお花。材料はすべて植物性のローケーキ。火を入れず冷やして作るケーキで植物本来の色味を残すことができる。店主の淀大祐さんが作っているのは毎朝焼いているこだわりのベーグル。築60年以上の建物も2階は別のお店になっている。このホテルを改装した1人、志水陽平さん。地元のおじいさんが営んでいた薬局が廃業。3階建ての建物が町のシンボルにもなっていて、その面影を残そうと志水さんたちがリノベーションした。心がけたのは元のお店の素材をできるだけ捨てないこと。お店のリノベーションがきっかけで新たなリノベーションが始まっている。以前は本州にある登山者用の宿に勤めていたタサキアツヤさん。3年前に上川町の地域おこし協力隊として赴任。上川町は10年でおよそ20軒の建物が改装されるほどリノベーションが盛んな町。地域の人が気軽にリノベーションを相談でき古い家具を買いに来ることができるお店で活動の拠点も作ろうとしている。現在、開業に向け、使われなくなった家具などを回収中。