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「ロータスハウス」 のテレビ露出情報

アメリカ・カリフォルニア州のジョシュア・ツリー国立公園には保護色をまとう擬態した建物が。屋内にはむき出しの岩がゴロゴロあり、巨大な背骨のような曲線はテーブルとなって恐竜の体内にいるような不思議な感覚。設計者はアメリカ人建築家のケンドリック・ケロッグ。1934年にカリフォルニア州サンディエゴ生まれでカリフォルニア大学など4つの大学で建築を学んだ。転機となったのは21歳のときでフランク・ロイド・ライトとの出会いだった。ケロッグが衝撃をうけたのはライトの有機的建築。その理念こそ環境との調和で、自然との共成だった。ケロッグの建築はやがて彼独自のものに。そのケロッグが日本で唯一手掛けたのは石の教会だった。さらに地下には内村鑑三称える資料館が。明治、大正を代表する思想家の内村鑑三は武士の子として生まれやがてキリスト教徒となった内村は教えを巡る葛藤の果てに無協会という思想へ。内村は軽井沢をこよなく愛し、毎年この地を訪れた。親交の深かった星野温泉旅館は内村が残した言葉を今も大事に守り続ける。旅館を継いだ星野晃良は仕事でアメリカ滞在中にケロッグの存在を知り、その足で彼を訪ねて内村の思想と響き合い、軽井沢の地にふさわしい教会を作れるのはあなたしかいないと述べた。ケロッグは自ら軽井沢の地をめぐり、木々と対話しこの地にふさわしい祈りの形は何かと模索した。たどり着いたのは自然と共存し、人生を象徴し、未来をへと託す形に。きらびやかな裁断も十字架も必要なく大切なのは5つのエレメントだという。その一つは光で、教会のアーチは太陽の軌道に沿って配列されており、時間を問わずに陽光が降り注ぐ。壁は石を使っていて、石はすべて地元から採取された石を体内に取り込むように命を育む水と、その水がもたらす緑があり、最後のエレメントは木。自然の中に同じ形状のものはなく、椅子も一つ一つ形状が違う。水の部分はケロッグの依頼によりジョン・ヴグリンさんが手掛けたという。

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