岸田総理大臣は来月ドイツを訪問し、ショルツ首相との首脳会談を行うことを検討している。国際秩序が不安定さを増す中、経済安全保障や防衛協力などを巡って協議し2国間の連携強化を図りたい考え。岸田総理大臣は来月前半に米国の首都ワシントンで開かれるNATO(北大西洋条約機構)の首脳会議に招待されていて、出席する方向で調整している。政府関係者によると、岸田総理大臣は会議への出席に合わせてドイツも訪問し、ショルツ首相との首脳会談を行うことを検討している。首脳会談では、国際秩序が不安定さを増す中、去年スタートしたハイレベルの政府間協議の内容に沿って鉱物資源や半導体などの強じんな供給網の構築に加え、AIなどの新興技術の保護といった経済安全保障分野の課題を巡って意見が交わされる見通し。また、ロシアによる侵攻が長期化したウクライナや中国が海洋進出を強める東アジアなどの地域情勢を踏まえた防衛協力なども協議し、日本とドイツ両国の連携強化を図りたい考え。