大谷選手の契約のオプトアウトについて、板倉朋希が説明。大谷選手は10年契約の中で、球団オーナーのウォルター氏、編成本部長のフリードマン氏のいずれかが退団した場合、大谷側から契約解除が可能になるという。今回の会見で、なぜそこにこだわったか聞かれると大谷は「ドジャースに入団すると同時にメインの2人と契約するという形ですし」そこがもし崩れるのであればこの契約自体も崩れることになる そういう契約かなと思う」と答えた。ウォルターオーナーとフリードマン編成本部長がもたらしたわかりやすい一例が、2020年32年ぶりのワールドシリーズ制覇。実は長く暗い低迷期を乗り越えたどり着いたもの。その原動力となったのが2人の名フロントだった。1989年から30年近くワールドシリーズ出場は一度もなかった。そんなさなか、破産法申請という試練が襲いかかる。どん底のチームの再建に乗り出したのが、M・ジョンソン氏らによる共同出資グループ。その最高責任者であるウォルター氏がドジャースの新オーナーとなった。ウォルター氏を含め共同オーナーたちは億万長者揃い。資金調達のスペシャリストたちによってドジャースは超リッチ球団へと変貌を遂げる。次にウォルターオーナーが注力したのが球団フロントの強化。抜擢されたのが後の編成本部長のフリードマン氏だった。弱小のレイズを地区優勝させるなど、名が広まっていた。フリードマン氏のスタイルは、エースやスター選手などと大型契約を結ぶ一方、若手育成でも手腕を発揮。年俸に見合わない選手は次々と放出していった。結果、2014年以降、地区優勝8回、ワールドシリーズ制覇が1回。大谷選手の入団は2人がこの結果に満足などしていないという姿勢が決め手となったよう。