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「ヴィクトル・ユゴー」 のテレビ露出情報

フランスのパリを流れるセーヌ川で泳いでいるのはパリ市長。パリ五輪の最初の競技が始まるまであと1週間。アピールしたのは、競技会場ともなるセーヌ川の水質の改善。競技会場の1つで、パリ市内を流れるセーヌ川。セーヌ川からくんだ水は、透明に見え、においを嗅いでみると特に感じることはない。セーヌ川は、水質の悪化などから長年遊泳が禁止されていて、パリ市などは大会を機に水質の改善を進めてきた。17日、セーヌ川に入ったパリ市・イダルゴ市長が泳ぎ、水質の改善をアピールした。イダルゴ市長は「とても気持ちがよかった」と語った。セーヌ川で泳いだ人は「仕事に行く前や夜に泳げるなんて夢のよう。これまでとは全く違ったパリ生活になる」とコメント。
水質が悪化した原因とされているのは下水道。フランス・パリの地下に網の目のように張り巡らされ、その全長は2500キロ以上。19世紀後半、パリ大改造と呼ばれる都市計画で整備された歴史遺産でもある。文豪・ヴィクトルユゴーの大作「レミゼラブル」の中で、主人公・ジャンバルジャンが逃げ回ったのも、この地下の下水道。下水道には、各家庭から出る汚水だけでなく、雨水なども流れ込む。大雨などで流れ込む水が一定の量を超えると、道路などにあふれるのを防ぐため、一部をセーヌ川に排水していて、これが水質の悪化につながってきたとされている。
五輪の開幕が近づく中で、フランス・セーヌ川の水質はどうなっているのか。去年9月から独自に水質調査を行ってきた国際NGO。ことし4月、「大腸菌の数値が高く、このままの水質では選手にとってリスクがある」という声明を出した。一方、水質改善に取り組むフランス・パリ市は、「泳げるセーヌ川」を取り戻して大会のレガシーにしたいと対策を強化してきた。その1つが、5月に完成した地下の貯水槽。5万立方メートルの水をためて、下水が川に流れ込むのを防ぐ。さらに上流に新たな浄水施設を整備するなど、水質改善を目指してきた。こうした対策などの結果、5月下旬以降は大腸菌の数値が低下傾向を見せ、先月には国の基準値をクリアしたという。国際NGO・リオネルシュリュスさんは「水質が改善される煮れて、泳げる確率は日に日に高まっているが、上流では雨が降ることもある。日差しが弱くなることもありリスクはある」と語った。パリ市は今月12日「水質はおおむね国の基準を満たしていて、比較的良好だ」と発表。ただ天候によっては水質が再び悪化するリスクがある中で、大会組織委員会は、選択肢としてトライアスロンは水泳競技を中止し、マラソンスイミングは別の会場で行う案があることを明らかにしている。
最初の競技が行われるまで、あと1週間となったパリ五輪。24日に試合が始まる7人制ラグビーの会場・スタッドドフランスでは、フィールドの芝刈りなど最終準備が進められていて、現地では開幕ムードが高まっている。このまま準備が順調に進めば、セーヌ川では、開会式で各国の選手たちが船でパレードをするほか、トライアスロンとマラソンスイミングが行われる予定。

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