- 出演者
- 広内仁 斉田季実治 佐藤真莉子 星麻琴 吉岡真央
オープニング映像の後、キャスター陣が挨拶。
米国・トランプ前大統領が大統領候補に正式に指名されて迎えた共和党の党大会の2日目。大会では、上院議員や州知事などが相次いで演説。注目されたのが、共和党の候補者選びで、最後まで指名争いを繰り広げたヘイリー元国連大使は、一時トランプ前大統領と距離を取っていたが、意見の違いを乗り越えてトランプ前大統領のもとで団結するよう呼びかけた。ヘイリー元国連大使は「私はトランプ氏を強く支持する」と述べた。同じく指名を争ったフロリダ州・デサンティス知事も演説し「強固な国境を指示し、わが国の価値観と相いれない移民には反対だ」と述べた。かつてのライバルからも、強い支持を受けていることを示したトランプ前大統領。党内の穏健派など、自身と距離を置く一部の共和党員や支持者をつなぎとめ、今後の選挙戦に臨む構え。
米国・バイデン大統領も銃撃事件のあと見合わせていた選挙活動を再開。激戦が見込まれる米国・西部ネバダ州で演説を行い、事件後初めて銃規制の必要性に言及し「暴力に反対するなら、武器をなくす取り組みを私と進めてほしい」と述べた。
銃撃事件のあと再開された激しい選挙戦。トランプ陣営は、民主党の支持が多いとされるヒスパニック系の有権者にも支持を広げようとしている。現地を取材。メキシコとの国境に接する米国南部テキサス州のマッカレンでは毎週末、トランプ前大統領を熱烈に支持する人たちが集まり、道行く人に支持を呼びかけている。参加者の中で目立つのが、ヒスパニック系の人たち。毎週、この活動に参加しているヒスパニック系の女性は、小さなタコス屋を経営。トランプ前大統領を支持する理由の一つが、ここ数年、経営を直撃しているインフレ。トランプ前大統領が大統領だったころに比べると、卵や野菜、小麦粉、燃料費などすべてが高止まりの状態。従業員の賃金も上昇し続けていて、このままでは経営が立ちゆかなくなるという。さらに女性は「バイデン政権が自国民を後回しにして、不法移民の保護のために多額の税金を投入している」と不満を募らせている。生活を切り詰めながら、毎月100ドルをトランプ前大統領に献金し続けている。
伝統的に民主党の支持が多いとされるヒスパニック系の有権者。2020年、前回の大統領選では、米国・バイデン大統領とトランプ前大統領で28ポイントと支持に大きな差があったが、ことし5月の調査では、支持の差は僅か6ポイントに(YouGovの調査)。トランプ前大統領が大きく支持を伸ばしている状況。
米国・トランプ前大統領への献金額も増加。ことし春ごろまでは、バイデン陣営が優位だったが、4月から6月の第2四半期は、トランプ陣営が3億3100万ドルを集め、2億6400万ドルだったバイデン陣営を上回り逆転。こうした現状にトランプ前大統領の側近・エドワードマクマレン元大使は自信を深めている。トランプ政権でスイス大使を務め、今回の選挙戦では戦略立案や資金集めの面から支える人物。マクマレン元大使は「小口の献金が増加していることが、トランプ氏への支持拡大を象徴している」と主張。共和党は党大会で、団結をアピールしているが、トランプ前大統領がこれまでみずからと距離を置いてきた穏健派などの支持を固められるかは分からない。民主党も巻き返しを図ろうとする中、トランプ前大統領があさっての受諾演説で何を語るか注目。
フランスのパリを流れるセーヌ川で泳いでいるのはパリ市長。パリ五輪の最初の競技が始まるまであと1週間。アピールしたのは、競技会場ともなるセーヌ川の水質の改善。競技会場の1つで、パリ市内を流れるセーヌ川。セーヌ川からくんだ水は、透明に見え、においを嗅いでみると特に感じることはない。セーヌ川は、水質の悪化などから長年遊泳が禁止されていて、パリ市などは大会を機に水質の改善を進めてきた。17日、セーヌ川に入ったパリ市・イダルゴ市長が泳ぎ、水質の改善をアピールした。イダルゴ市長は「とても気持ちがよかった」と語った。セーヌ川で泳いだ人は「仕事に行く前や夜に泳げるなんて夢のよう。これまでとは全く違ったパリ生活になる」とコメント。
水質が悪化した原因とされているのは下水道。フランス・パリの地下に網の目のように張り巡らされ、その全長は2500キロ以上。19世紀後半、パリ大改造と呼ばれる都市計画で整備された歴史遺産でもある。文豪・ヴィクトルユゴーの大作「レミゼラブル」の中で、主人公・ジャンバルジャンが逃げ回ったのも、この地下の下水道。下水道には、各家庭から出る汚水だけでなく、雨水なども流れ込む。大雨などで流れ込む水が一定の量を超えると、道路などにあふれるのを防ぐため、一部をセーヌ川に排水していて、これが水質の悪化につながってきたとされている。
五輪の開幕が近づく中で、フランス・セーヌ川の水質はどうなっているのか。去年9月から独自に水質調査を行ってきた国際NGO。ことし4月、「大腸菌の数値が高く、このままの水質では選手にとってリスクがある」という声明を出した。一方、水質改善に取り組むフランス・パリ市は、「泳げるセーヌ川」を取り戻して大会のレガシーにしたいと対策を強化してきた。その1つが、5月に完成した地下の貯水槽。5万立方メートルの水をためて、下水が川に流れ込むのを防ぐ。さらに上流に新たな浄水施設を整備するなど、水質改善を目指してきた。こうした対策などの結果、5月下旬以降は大腸菌の数値が低下傾向を見せ、先月には国の基準値をクリアしたという。国際NGO・リオネルシュリュスさんは「水質が改善される煮れて、泳げる確率は日に日に高まっているが、上流では雨が降ることもある。日差しが弱くなることもありリスクはある」と語った。パリ市は今月12日「水質はおおむね国の基準を満たしていて、比較的良好だ」と発表。ただ天候によっては水質が再び悪化するリスクがある中で、大会組織委員会は、選択肢としてトライアスロンは水泳競技を中止し、マラソンスイミングは別の会場で行う案があることを明らかにしている。
最初の競技が行われるまで、あと1週間となったパリ五輪。24日に試合が始まる7人制ラグビーの会場・スタッドドフランスでは、フィールドの芝刈りなど最終準備が進められていて、現地では開幕ムードが高まっている。このまま準備が順調に進めば、セーヌ川では、開会式で各国の選手たちが船でパレードをするほか、トライアスロンとマラソンスイミングが行われる予定。
第171回芥川賞・直木賞が発表された。芥川賞には朝比奈秋さん「サンショウウオの四十九日」と松永K三蔵さん「バリ山行」。直木賞には一穂ミチさん「ツミデミック」が選ばれた。発表を前に東京・新宿区の書店では入り口の目の前に、候補作品が並べられている。店員と共に、ネット中継を見ながら結果の発表を待った。
第171回芥川賞は、朝比奈秋さん「サンショウウオの四十九日」、松永K三蔵さん「バリ山行」に決定。朝比奈さんと松永さんはともに3年前に小説家デビューし、初めての候補での受賞。朝比奈さんは「大変光栄に思っている」、松永さんは「ただ感謝。感謝の気持ちでいっぱい」とコメント。「サンショウウオの四十九日」は、全身が半分ずつ結合して生まれ、外見からは1人に見える結合双生児の2人の女性の物語。小説にしかできない難しい設定を準備した作品で、文学的な野心が評価されたという。朝比さんは、京都府生まれの43歳。医師として働きながら執筆を始めた。「バリ山行」は、道なき道を突き進む登山、バリエーションルート山行を意味。主人公は、勤め先が経営難に陥り、人員整理への不安を募らせる会社員の男性。仕事へのこだわりが強すぎて、リストラ候補とささやかれる先輩社員について登山に挑む。説得力がある登山の描写、書くべきものを地に足着けた筆致で書いていると高く評価された。松永さんは、兵庫県西宮市在住の44歳。中学生から小説を書き始め、大学卒業後も、建築関係の会社に勤務するかたわら書き続けてきた。
第171回芥川賞:朝比奈秋さん「サンショウウオの四十九日」、松永K三蔵さん「バリ山行」。読書部で活動し、今回の候補作をすべて読んできた2人の日本大学大学院生に話を聞いた。きのうも大学でほかの部員と共に、候補作品の感想を語り合ったばかりだという。2人はそろって、朝比奈秋さんの作品の受賞を予想。松永K三蔵さんの作品について聞いた。
第171回直木賞は、一穂ミチさん「ツミデミック」。3回目の候補での受賞。舞台はコロナ禍の日本。長年働いた飲食店を解雇された男が、1人暮らしの老人に財産目当てで近づこうとする物語など、6つの作品からなる短編集。パンデミックに翻弄される世界で、罪と背中合わせに生きる人たちの心の揺らぎを、繊細な文章で浮かび上がらせている。一穂さんは「犯罪でなくても人と人との小さい分断みたいなものがあちこちで起こっていた。そういうものが自然に小説の中にも反映されたと思っている」と語った。
芥川賞:朝比奈秋さん「サンショウウオの四十九日」、松永K三蔵さん「バリ山行」。直木賞:一穂ミチさん「ツミデミック」。受賞作の発表を受けて、書店では特設コーナーに直ちに作品を補充。松永さんの大学時代の恩師は「“バリ山行”は生きる可能性を示した現代に必要な作品」と話していた。受賞した3人は40代。一般の人、書店・吉野裕司副店長のコメント。
17日のロンドン外国為替市場では「米国のメディアのインタビューで河野デジタル大臣が、日銀に利上げを求めた」と報じられたことなどを受けて、東京市場に続いて、円買いドル売りの動きが強まり、円相場は一時1ドル156円台前半まで値上がりした。市場関係者は「政府日銀が市場介入を行った可能性が伝えられ、市場ではさらなる介入に警戒感があった中、河野デジタル大臣が日銀に利上げを求める発言をしたと報じられたことが、円高方向への動きを後押ししたと見られる」と話している。
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オールスターゲームでドジャース・大谷翔平選手が待望の初ホームラン。初出場の今永昇太投手も持ち味を発揮。試合前には、毎年恒例のレッドカーペットショーが行われた。今永投手はシックな色合いの衣装で登場。注目の大谷選手は、ことしは妻・真美子さんと手をつないで歩いた。大谷選手は「(スーツの)色は愛犬の色で、中に自分の犬がプリントされている」と語った。ジャケットの裏地にたくさんのデコピンがいた。
大リーグオールスターゲーム:アメリカンリーグ5−3ナショナルリーグ。ドジャース・大谷翔平選手は2番で先発出場。待望の一打は3回。先制のスリーラン。日本選手ではイチローさん以来、2人目のオールスターゲームでのホームランとなった。ナショナルリーグが敗れ、大谷のMVPはならなかったが、試合後は充実した様子だった。大谷選手は「レベルの高い選手たちと一緒にできることが特別なこと」とコメント。一方、初出場の今永は、同点の4回から登板。1回を3人で抑え、改めて実力を示した。今永投手は「ユニホームを脱いだ時に“オールスターでこういう経験をしたな”と思い出がよぎると思う」とコメント。