- 出演者
- 広内仁 斉田季実治 佐藤真莉子 星麻琴 吉岡真央
オープニング映像。
選挙演説中に銃撃されてけがをした米国・トランプ前大統領。事件後、初めて公の場に姿を見せた。共和党の党大会で大統領候補に正式に指名された。2日前の銃撃事件でけがをした右耳は、ガーゼのようなもので覆われている。会場からは「ファイト」のコール。トランプ前大統領が、撃たれたあとに叫んだと見られることば。この日、トランプ前大統領の演説はなかったが、米国のメディアは「いつもと違い、控えめに見えた」などと伝えている。米国・ウィスコンシン州、ペンシルベニア州の映像。支持者、ペンシルベニア州代議員のコメント。
米国・トランプ前大統領を支えるのが、隣で親しげにことばを交わすJ.D.バンス上院議員。副大統領候補に指名された。2年前の中間選挙で、トランプ前大統領の全面支援を受けて初当選したオハイオ州選出の上院議員。ベストセラー作家という異色の経歴も。自身の経験をもとに製造業が衰退した地域に暮らす、白人労働者層の日常を描いた回顧録を出版している。かつてはトランプ前大統領を批判し「反トランプ」と見られていた。その後SNSへの批判的な投稿をすべて削除し、トランプ前大統領支持に転じた。「中間層の生活を守るにはトランプ前大統領が掲げる米国第一主義が必要だ」と強く訴え、ロシアによる侵攻が続くウクライナへの支援の継続に反対している。バンス上院議員は、この日行われたFOXニュースのインタビューで「すでに2000億ドルも費やした。トランプ氏が大統領だったらロシアは侵攻しなかった」などと述べた。
事実上の公約となる政策綱領も採択された。ここでも米国第一主義を掲げる米国・トランプ前大統領の考えが色濃く反映されている。このうち外交政策。トランプ前大統領はこれまで、NATOのあり方を見直すと強調。綱領には同盟国に防衛費を負担する責任を果たさせることなどで、関係を強化すると明記。通商政策では外国から輸入される製品に一律で関税をかけることで、貿易赤字を是正するとしている。また中国に対しては貿易上の優遇措置などを講じる最恵国待遇を撤回し、重要な商品の輸入を段階的に縮小して依存度を引き下げるとしている。トランプ前大統領は、党大会最終日の18日に指名受諾演説を行う予定。
共和党大会の会場から小田島拓也記者が中継。銃撃事件の影響を感じるかについて「会場は熱気、高揚感に包まれトランプ氏が姿を見せると涙ぐむ人もいた。トランプ氏が事件直後に団結を呼びかけたことを評価する声も聞かれ、共和党支持者の結束が高まっていると感じた。」などと話した。しかし、会場に姿を表したトランプ氏は控えめで時に過激だったこれまでのパフォーマンスは形を潜めた。穏やかな笑みを浮かべながら手を降って歓声に答えた。
副大統領候補・バンス上院議員が選ばれた理由について小田島さんは「バンス上院議員の主張は米国第一主義を掲げる米国・トランプ前大統領の主張に極めて近く、早い段階から副大統領候補の有力な1人として名前が挙がっていた。バンス上院議員の名前を一躍有名にした本は自身の経験をもとに製造業が衰退した地域、いわゆるラストベルトに暮らす白人労働者層の日常を描いた本でベストセラーになった。バンス上院議員は、製造業の労働者を守り抜くと訴えていて、トランプ前大統領としては選挙の勝敗を分けるペンシルベニア州やミシガン州などの激戦州の労働者を取り込みたいというねらいもあると見られる。バンス上院議員は39歳と若く年齢への不安から、身内からも撤退論が上がるバイデン大統の陣営との違いを鮮明にして、若い世代にもアピールすることも可能になる。トランプ前大統領は過激、強硬な主張はバンス上院議員に任せ、自らはこれまでの攻撃的なスタイルを控え国民の融和や結束を訴えるリーダー像を前面に出していくという役割分担を考えている可能性もあり、党大会最終日のトランプ前大統領の演説でのメッセージが注目」などと話した。
ダウ平均株価は15日の終値が史上最高値となっているが、ニューヨークでは一時は10ドルほどしたファストフードのセットメニューが1つ5~7ドルなど落ち着く様子が見られる。物価高から外食を控えていると話す人の姿も見られ、個人消費を示す小売業の売上高は4月は前月比で-0.2%となるなどしている。コロナ禍以降は連邦政府から給付金が支給され個人消費を支えていたが、貯蓄の取り崩しやクレジットカードの延滞率増などもあるという。ファストフード店での期間限定の値下げは好評となっている。家電量販店にも影響はあり、売上が下落してしまっていることから複数の家電を購入すると一部が無料となるキャンペーンを始めるなどしている。消費の変化の兆しに対し、専門家の雨宮愛知氏はFRBは利下げのタイミングや緩和の速度を考えなければならない状況と指摘している。
米経済の焦点となるのはトランプ氏とみられるが、物価が上昇するとの見方と下がるとの見方があり、上昇要因には輸入品への関税や減税策の恒久化がある。これに対し下落すると考える背景には石油などの規制を撤廃しエネルギー価格を引き下げる方針となっていることがある。
- キーワード
- ドナルド・ジョン・トランプ共和党
今回の事件、意思の疎通が難しい家族を支えている人たちは、決してひと事ではないと受け止めている。静岡県遷延性意識障害者家族会・福田寿之代表は事件について家族会のメンバーと意見を交わした。長年、妻の介護を自宅で続けてきた福田代表は「悩みや情報を共有できる場所が必要」と考えている。事件が起きてから10か月。男性は今も家族のためにできることはなかったのか、自問自答を続けている。男性は「自分の中で事件のことを整理するのも大事かな。いいことも悪いこともあったが大切な家族だった」と語った。取材に応じてくれた男性は、家族だけの問題とせず、悩んでいる人を社会全体で支えるような仕組みが出来てほしいと話していた。病気や事故などで家族と意思疎通が難しくなって、悩みを抱える人は少なくないという。悩みや情報を共有する家族会の全国組織もある。団体・全国遷延性意識障害者家族会の代表は「一人で抱え込まず、悩みがある人はまずは連絡してもらい、一緒に解決策を探していきたい」と話している。
太平洋で取れるクロマグロの資源管理を話し合う国際会議で、日本の近海を含めた中西部の太平洋での漁獲枠を大型はこれまでの1.5倍に、小型は1.1倍に増やすことで合意した。これによって日本の漁獲枠も大型で2800トン余り、小型で400トン、それぞれ増えることになる。小型のクロマグロの漁獲枠が増えるのは、今の規制が始まった2015年以来初めて。
- キーワード
- 釧路市(北海道)
偽情報のまん延や成り済ましの偽広告による詐欺被害などの対策を話し合う総務省の検討会が開かれた。この中で、SNSなどの大規模プラットフォーム事業者が対策を進めるよう促す制度作りや、事業者や有識者などが連携して対策の実効性などを検証する枠組みを整備することなどを国に求める取りまとめの案が示された。この案は9月にも正式にまとまり、その後の国の政策に反映される見通し。
- キーワード
- 総務省
旧優生保護法のもとで、不妊手術を受けた人やその家族などからの相談に弁護士が無料で応じる、電話相談会が全国各地で行われた。「障害のあった夫が旧優生保護法の下で手術を受けたが、すでに亡くなっていてどういう対応が取れるのか」という相談があったほか、手話通訳者から電話があり「妻が手術を受けた」という聴覚障害がある男性からの相談を伝えていた。
空港の中で無人で貨物を運ぶ自動運転の車両の試験走行が公開された。「グランドハンドリング」と呼ばれる地上での業務の人手不足に対応しようと、専用車両として開発された。1台当たり2人程度が当たっている業務の省力化につながるということで、来年中に全日空が国内の空港で初めての導入を計画している。全日空グランドハンドリング企画部・森真希子さんは「より少ない人数、労力でオペレーションができる姿を目指したい」と語った。羽田空港の映像。
中国とロシアの海軍が南シナ海に面した中国南部の海域で、きのうから合同軍事演習を開始した。中国海軍のミサイル駆逐艦などが参加し、中ロ双方の指揮の一体化を図る。ロシア国防省は、コルベット艦2隻が参加すると発表し、防空訓練などを合同で実施するとしている。演習は、ともに対立する米国や、中国が南シナ海で領有権を争うフィリピンをけん制するねらいもあると見られる。
日本時間のあす行われるオールスターゲームを前に、大谷翔平選手と今永昇太投手が意気込みを話した。4年連続出場の大谷選手はことしは初めてナショナルリーグでの出場、今永投手は開幕から活躍し、大リーグ1年目で選出となった。試合には大谷選手が2番指名打者で先発出場することが決定。大谷選手は「何回来てもまた来たいと思える場所」、今永投手は「夢のような時間を過ごしている。自分のボールをどう相手が感じるか試してみたい」などと語った。
恒例のホームラン競争が盛大に行われた。8人の強打者が出場、時間や球数の制限がある中で何本打つかを争う。大谷選手はチームメートテオスカー・ヘルナンデス選手を応援、ら「なるべく左中間に向かって打つように」とアドバイスを送りヘルナンデス選手は期待に応えてホームランを量産し決勝まで勝ち上がると接戦を制して見事初優勝を果たした。ことしは手術したひじのリハビリ中のためホームラン競争を辞退したが「投手として復帰した先に、“出られそうだな”というのがあれば出たいという気持ちがある」などと語った。日本時間のあす行われるオールスターゲームでは大谷選手は、おととし今はチームメートのカーショウ投手から初ヒットを打っているが、まだホームランは打っておらず期待がかかる。NHKではあす午前9時から総合テレビで放送する。
女子ゴルフ海外メジャー大会で初優勝を果たした古江彩佳選手が帰国、「」本当にうれしかった。優勝できて信じられなかった」と改めて喜びを語った。古江選手は、フランスで行われた海外メジャーの第4戦で通算19アンダーで優勝し、日本選手で男女を通じ5人目の海外メジャー制覇し世界ランキングで日本勢のトップの8位と大きく順位を上げた。古江選手は「切り替えて、また次の優勝を狙っていくだけ」などと語った。
先月、海外メジャー大会を制した笹生優花選手はパリ五輪へ「今回2回目の出場となるのでメダルは取りたい」などと意気込みを話した。笹生選手は先月の全米女子オープンで2回目の優勝を果たし、日本選手として初めて海外メジャー2勝目を挙げパリ五輪の出場権を獲得した。前回の東京五輪は母親の母国であるフィリピン代表として出場、今度は日本代表としてパリ大会に挑む。
パリ五輪に続いて、パリパラリンピックの日本選手団の結団式が開かれた。開会式で旗手を務める陸上・石山大輝選手と競泳・西田杏選手が決意を述べた。来月28日に開幕するパリパラリンピック、日本選手団は160人の選手が代表となり、今後も追加され海外で行われる大会では史上最多となる見込み。きょうの結団式では開会式で旗手を務める石山選手と西田選手に団旗が手渡された。日本選手団のスローガン「挑め、自分史上最強。」が発表、石山選手は「自分の壁に挑んでいけるいいスローガンになった」などと話した。