アサド政権が崩壊して12日。米政府の代表団が今日からシリアに入るなど各国の外交が活発化している。米国防総省は、現在シリアには約2000人の米兵がいると明らかにし、ISが混乱に乗じて勢力を伸ばさないようにすることが目的だと強調した。米軍はシリアで対ISの軍事作戦のパートナーとしてSDF(シリア民主軍)を支援してきた。SDFはこれまでの軍事作戦でIS戦闘員を大勢拘束し、約20か所の収容施設で収容してきた。このSDFはシリア国民軍と対立しており、アサド政権崩壊後両者は戦闘を行っている。さらにダマスカスの実験を握ったシリア解放機構がSDFに圧力をかける可能性もあり、米国はSDFの対IS任務の遂行能力が制限されないか懸念している。シリア解放機構のジャウラニ指導者はSDFと対話し平和的な解決を探る意向を示す一方、SDFが武装解除する必要性も指摘している。このジャウラニ氏の方針にSDFと米国がどう対応するか注目される。