日本食が海外で人気を集める中、ちょっと変わった「透明な醤油」を売り出す老舗メーカーが熊本県にある。先端技術を使い、新たな戦略を打ち出す企業の動きを取材した。
東京・浅草にほど近い外国人観光客で賑わう「出町久屋」は熊本県の”ある企業”のアンテナショップ。試飲しているのは「透明醤油」。この醤油を開発したのは創業155年の老舗しょうゆメーカー「フンドーダイ」。フンドーダイは特別な技術で色素を抜いて「透明醤油」を作っている。和食店で作っているジュレには、隠し味に透明醤油を使用している。「透明醤油」は5年前に発売した商品で価格は一般的な醤油に比べて割高な100ミリリットル・540円だが、これまでに120万本以上販売するヒット商品となっている。昨年度の海外での売り上げは前年度と比べ2倍に増加した。海外での人気の高まりを受け、今年3月に次の一手を打ち出した。それは醤油ボトルにつけられた半導体技術を使ったICタグ。スマホを近づけると商品説明やレシピが世界中の100以上の言語で表示される。また、世界のどこで開封されたか確認できる。アメリカが最も多く14.3%、ヨーロッパで9.5%開封されていることが分かった。開封が多い国・地域を見てみると、「透明醤油」が和食ではなく現地の料理の旨み・コクを出すために使われていた。「透明醤油」は30の国と地域に輸出、今後3年で売り上げを5倍に拡大したい考え。ところで海外の料理との相性は良いのか。イタリア料理店ではパスタに使っていた。日本経済新聞・近藤熊本支局長は「『透明醤油』という斬新さでの注目度にとどまらず、世界各国でローカライズされた使い方を念頭に置き、展開しようとする点が評価できる。新たなメニューを世界各地で作り日本の食文化を広めてほしい」と話す。「LBS」は日経電子版で視聴可能。
東京・浅草にほど近い外国人観光客で賑わう「出町久屋」は熊本県の”ある企業”のアンテナショップ。試飲しているのは「透明醤油」。この醤油を開発したのは創業155年の老舗しょうゆメーカー「フンドーダイ」。フンドーダイは特別な技術で色素を抜いて「透明醤油」を作っている。和食店で作っているジュレには、隠し味に透明醤油を使用している。「透明醤油」は5年前に発売した商品で価格は一般的な醤油に比べて割高な100ミリリットル・540円だが、これまでに120万本以上販売するヒット商品となっている。昨年度の海外での売り上げは前年度と比べ2倍に増加した。海外での人気の高まりを受け、今年3月に次の一手を打ち出した。それは醤油ボトルにつけられた半導体技術を使ったICタグ。スマホを近づけると商品説明やレシピが世界中の100以上の言語で表示される。また、世界のどこで開封されたか確認できる。アメリカが最も多く14.3%、ヨーロッパで9.5%開封されていることが分かった。開封が多い国・地域を見てみると、「透明醤油」が和食ではなく現地の料理の旨み・コクを出すために使われていた。「透明醤油」は30の国と地域に輸出、今後3年で売り上げを5倍に拡大したい考え。ところで海外の料理との相性は良いのか。イタリア料理店ではパスタに使っていた。日本経済新聞・近藤熊本支局長は「『透明醤油』という斬新さでの注目度にとどまらず、世界各国でローカライズされた使い方を念頭に置き、展開しようとする点が評価できる。新たなメニューを世界各地で作り日本の食文化を広めてほしい」と話す。「LBS」は日経電子版で視聴可能。
住所: 熊本県熊本市中央区城東町5-59
URL: https://www.ichizakonryu-kumamoto.com/
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