中国残留邦人たちを診察する児玉奥博医師が訪ねたのは彼らが日頃利用しているデイサービスで、平均年齢80歳と高齢化で医療が必要にも関わらず言葉が通じず壁となっていた。また医師が訪問診療を始めて1年、言葉の壁以外にも中国残留邦人特有の問題があることが見えてきた。中国からの帰国者には戦後の経験から他人が信用できず、指示通りに薬を飲まずに溜め込む人が多いそう。医師は家族のような雰囲気づくりによって距離を縮めようと考えているそうで、自分ができることは医療面だが彼らに精神的・身体的に幸福になってもらいたいなどと話した。